ニュージーランドで子育てしたい!自分の子どもをニュージーランドの教育環境に置きたい!そのような声をたくさんききます。異文化・多文化のニュージーランドでは、英語はもちろん、家族出身の国の言語を母国語としてもつバイリンガルの方もたくさんいます。出会った人の中にはペンタリンガル(5カ国語を話す人:Pentalingual)という人も!言語は早いうちから習わせたい。そう思う方も多いのではないでしょうか? ニュージーランドの幼児教育。メリットはさまざまな言語を習う機会が多いだけではありません。幼児教育のビジョンと方針をみていくと、それは学校と家庭と地域が織りなす、美しい一つの作品のようなのです。 さて、本日は、気になるニュージーランドの幼児教育方針をご紹介します。
テ・ファリキ Te Whāriki
テ・ファリキとは本来、先住民族マオリの言葉で「woven(織物の) mat(マット)」を指す言葉です。 そこから、二文化(先住民族マオリと移民民族)という独特に構成されてきた中で、すべての子どもたちが、自分のアイデンティティ、言語、文化をしっかりと持ち、能力を発揮できて、自信に満ちた学習者としてニュージーランドで成長する、というビジョンを表現しています。 ニュージーランドの幼児教育カリキュラムで、すべての幼児教育機関がカリキュラムの基礎として使用するフレームワークとなっています。
「テファリキ」4つの原則
Empowerment……「自分らしさ」を探り、学び成長する力を身につけさせる Holistic Development……あらゆる分野で子どもの可能性を観察する Family and Community……家族や地域への尊重を通して成長する Relationships……人、場所、建物などとの応答的で相互的な関係を通して学ぶ
「テファリキ」5つの要素
Well-being……子どもの健康と幸福は守られ、育まれる
Belongings……一人ひとりが尊重され、多様性が大切にされる安全で安心な場所である
Contribution……学習の機会が平等であり、子どもたち一人ひとりの貢献が評価される
Communication……子どもたちの自国や他国の文化の言葉や象徴は、促進され保護される
Exploration……子どもたちの積極性を尊重。積極的に探索することを通して学習する
これらの要素がテファリキ(織物)として図のように美しく網合わさることによって、私たちの子どもたちとその成長を育てていきましょうというものです。 この原則と要素をもとに、各幼児教育機関はオリジナルのカリキュラムを作成し、子どもたちの成長を見守っています。
来年2月には弊社でも「日本語教室キウイっこ」が本格始動!ニュージーランドで個性をすくすく成長させる子どもたちには、日本の素敵な部分も伝えていきたいですね。
こちらの記事は下記を参考にしています。
- Te Whāriki(Published 2017 by the Ministry of Education, New Zealand
ニュージーランド教育省発行 資料 Te Whāriki
Comments