【2026年最新】NCEA廃止が正式決定|現在のNCEAの傾向と、今からできる学習対策
- Aotea Education Service

- 3 日前
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ニュージーランドの高校教育で長年使用されてきたNCEA(National Certificate of Educational Achievement)が、今後段階的に廃止されることが正式に決まりました。
ニュージーランド政府は2026年3月、NCEAに代わる新しい高校資格制度を2028年から段階的に導入することを発表。さらに5月には、新しい資格の名称や基本的な仕組みについても詳細が明らかになりました。
大きな制度変更となりますが、ここで注意したいのは、現在NCEAを学んでいる高校生が、途中から新制度へ切り替わるわけではないという点です。
今回は、NCEA廃止の背景と新制度の概要を整理するとともに、2026年現在NCEAを履修している生徒が意識しておきたい学習のポイントについて解説します。

そもそもNCEAとは?
NCEAは「National Certificate of Educational Achievement」の略で、ニュージーランドの高校生が取得する主要な全国資格です。
現在は主に、
NCEA Level 1:Year 11
NCEA Level 2:Year 12
NCEA Level 3:Year 13
の3段階で構成されています。
NCEAでは、各教科に設定された「Standard」を達成することでCredits(単位)を取得します。
評価には、学校で行われるInternal Assessment(校内評価)と、NZQAが管理する試験などのExternal Assessment(外部評価)があり、Achievement Standardでは主に「Achieved」「Merit」「Excellence」の段階で学習成果が評価されます。
日本の高校教育とは仕組みが大きく異なるため、ニュージーランドへ高校留学する生徒にとっては、英語や各教科の学習だけでなく、まずNCEAの仕組みを理解することが重要です。
2026年、NCEAの廃止が正式決定
NCEAをめぐっては、2025年に政府が新しい資格制度への置き換えを提案し、パブリックコンサルテーションが行われていました。
そして2026年3月、政府はNCEAを新しい資格制度へ置き換えることを正式に発表しました。
さらに同年5月、新しい資格制度の詳細が発表され、現在のNCEA Level 1・2・3に代わって、主に次のような仕組みが導入されることになりました。
Year 11:Foundational Award
Year 11では、読み書きや数学などの基礎的な能力を重視したFoundational Awardが導入されます。
Year 12:NZCE
Year 12では、New Zealand Certificate of Education(NZCE)という新しい全国資格が導入されます。
Year 13:NZACE
Year 13では、より上位の資格となるNew Zealand Advanced Certificate of Education(NZACE)が導入されます。
つまり、現在の「NCEA Level 1・2・3」という3段階の資格制度から、Year 12とYear 13を中心とした新しい全国資格制度へ大きく変わっていくことになります。
NCEAはいつまで?2028年から段階的に移行
新しい制度への移行は、2028年から段階的に始まります。予定されているスケジュールは次の通りです。
2028年:Year 11
Foundational Awardを導入
2029年:Year 12
New Zealand Certificate of Education(NZCE)を導入
2030年:Year 13
New Zealand Advanced Certificate of Education(NZACE)を導入
重要なのは、現在NCEAを履修している生徒が、在学途中で新しい資格制度へ変更することは予定されていないという点です。
政府は、新制度を最初に経験するのは2026年現在のYear 9の生徒であり、生徒が高校在学中にNCEAから新制度へ切り替える必要がないよう移行するとしています。
したがって、2026年現在Year 11〜13でNCEAを履修している生徒は、将来NCEAが廃止されるからといって、現在の学習方法を大きく変更する必要はありません。
では、2026年のNCEAでは何を意識すべきか
制度そのものは大きな転換期を迎えていますが、現在NCEAを履修している生徒にとって重要なのは、目の前のNCEAで確実に結果を残すことです。
特に2026年のNCEA学習では、次のポイントを意識しておきたいところです。
① Literacy・Numeracyを早めにクリアする
現在のNCEAでは、資格取得のために通常のCreditsに加えて、Literacy 10 CreditsとNumeracy 10 Creditsの要件を満たす必要があります。
Literacy・Numeracyは単なる「英語」と「数学」の試験ではなく、文章を読み取る力、情報を整理する力、日常的な場面で数学を活用する力などが問われます。
特に留学生の場合、数学の計算自体はできても、英語で書かれた状況を正確に理解できず苦戦するケースも考えられます。
そのため、各教科の勉強とは別に、早い段階からLiteracy・Numeracyへの準備を進めておくことが重要です。
② 「単位を取る」だけではなくMerit・Excellenceを意識する
NCEAではCreditsを積み重ねることが資格取得の基本ですが、大学進学などを考える場合、単にAchievedを取ることだけを目標にするのではなく、MeritやExcellenceを目指す学習も重要になります。
特にExternal Assessmentでは、過去問やExemplarなどを活用して、
「Achievedには何が必要なのか」
「Meritではどこまで説明する必要があるのか」
「Excellenceではどのような分析・考察が求められるのか」
という評価基準の違いを理解しておくことが大切です。
③ 自分が履修しているStandardを把握する
NCEAでは、「Maths」「English」「Science」といった教科名だけで学習計画を考えるのではなく、自分がどのStandardを履修しているのかを把握することが重要です。
同じ教科でも、履修するStandardによって学習内容やAssessmentの方法が異なります。
特に留学生の場合は、自分が現在何Creditsを取得していて、どのStandardが未取得なのか、InternalとExternalのどちらなのか、といった状況を定期的に確認しておくことをおすすめします。
通常、留学生を受け入れている高校には、留学生をサポートする専門のチームがありますので、まずは学校内で相談してみることをおすすめします。
また、必要に応じて進路相談を担当する先生との面談を予約し、現在の科目の履修状況を確認するとともに、自分が目指す進路や目標に向けて適切に学習を進められているか、確認してもらうとよいでしょう。
NCEA廃止=今のNCEA対策が不要になるわけではない
「NCEAが廃止される」と聞くと、現在のNCEAを勉強する意味がなくなるように感じるかもしれません。
しかし、2026年現在NCEAを履修している高校生にとっては、現在のNCEAをしっかり理解し、必要なCreditsを取得することが引き続き重要です。
また、ニュージーランドの大学進学を目指す場合には、NCEA Level 3だけでなく、University Entrance(UE)の条件や、それぞれの大学・学部が設定する入学要件についても確認する必要があります。
一方、これからニュージーランドへの高校留学を検討する場合は、渡航する年度や学年によってNCEAと新資格制度のどちらを履修するのかが変わってきます。
今後数年間は、ニュージーランドの高校教育にとって大きな転換期になると言えるでしょう。
AESより
2026年は、NCEAの廃止と新しい資格制度への移行が正式に決定した、大きな節目の年となりました。
一方で、制度が変わるというニュースだけに注目するのではなく、「現在NCEAを履修している生徒にとって、今必要なことは何か」を整理することも重要です。
NCEAのCredits、Literacy・Numeracy、Internal・External Assessment、University Entranceなどは、それぞれ別々に考えるのではなく、自分の現在地と今後の進路を踏まえて計画的に取り組んでいく必要があります。
また、自分の目標達成に向けて、履修している科目や現在の学習が適切な方向に進んでいるか、定期的に学校の留学生サポートチームや進路指導の先生に確認してもらうなど、学校と密にコミュニケーションを取りながら学習を進めていくことも大切です。
AESでは今後も、ニュージーランド教育省やNZQAなどの公的機関が発表する情報をもとに、NCEAから新しい資格制度への移行について継続的にお伝えしていきます。
主な参考資料
Ministry of Education
「NCEA update: structure of new qualification system agreed」(26 March 2026)
Ministry of Education
「More details about new senior secondary qualifications」(18 May 2026)
NZQA
※本記事は2026年8月時点でニュージーランド教育省、NZQA等が公表している情報をもとに作成しています。今後、新資格制度の詳細や移行スケジュール等が変更される可能性があります。




