MATARIKI(マタリキ)は、ニュージーランドの先住民族の歴史をもつMaori(マオリ)の新年の始まりを示す、ニュージーランドの歴史におけるとても特別な日です。
※画像元Matariki:MAORI NEW YEAR (100%Pure New Zealand) 2023年のニュージーランドの全地域が対象となる国民の祝日は年間12日ありますが、そのいくつかは2022年からの「MATARIKI(先住民マオリ族の新年)」祝日など、新しく追加されたものもあります。 MATARIKIとはニュージーランド真冬の早朝、空に現れる星の集まりのことです。この星の集合体は世界的にも有名で、一年のさまざまな時期に、世界各地で見ることができます。それは空で最も明るい星の集合体の1つであって、数百という数の星が集まっています。ちなみに、日本語でこのMATARIKIは「すばる」と呼ばれています。「すばる」と聞くと馴染みがありますね!
この「すばる」という言葉、平安時代に清少納言の枕草子にもでてくる、れっきとした日本の名前で、「集まって1つになる」という意味の古い言葉からきているといわれています。素敵な意味ですね。 MATARIKI(マタリキ)は、テ・アオ・マオリ (マオリの慣習/価値観/世界観)ではマオリの新年として知られています。早朝の空にマタリキ星団が現れると、昨年が終わりを告げ、新年の始まりが告げられます。MATARIKI(マタリキ)祝日は、お祝いの中心であり、次のような時期となります。
追悼:私たちが失った人々への敬意を表します。
いまを祝う:みんなで集まり、今、与えられているものに感謝をします。
未来へ:新年への希望を願います。
歴史的に、MATARIKIの星は自然や、収穫、狩猟などとも密接に結びついていました。星がくっきりと明るく見えたら、それはこれからの豊かな季節を意味するそうです。 伝統的に、MATARIKIのお祝いでは、死者に別れを告げ、先祖に敬意を表し、私たちの生きる時間の中にある感謝と恵みを数えて祝うために、儀式用の焚火をするそうです。 何か具体的な人生の目的をもつことも素敵ですが、一年の始まりに、人との出会いに感謝と想いを馳せる、素敵な一日をもつことも、本当に素敵ですね。今年はMaori民族の歴史から、わたしもMATARIKI文化に敬意を示し、この祝日の日は、いつも以上家族と時間を過ごそうと思います。
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