2022年1月26日(水)、ニュージーランド政府はオミクロン株の市中感染の蔓延が見込まれる中、感染状況に応じた「三段階の対応計画」について発表した。2022年2月17日現時点では第二の段階となっているが、この「三段階の対応計画」の概要を改めて確認しておきたい。
なお、「三段階の対応計画」と「信号機システム(Traffic light system)」は別ものである。オミクロン株への対応が第二の段階にある現在でも、信号機システムの行動制限が適用されていることに注意したい。
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【オミクロン株への三段階の対応計画概要】
※下記の概要は、在ニュージーランド日本大使館より現地人向けに発信された情報を元に編集しています。
<第一段階(Phase One)>
●一定程度の市中感染が認められている計画発表時の状態を指す。デルタ株への対策と同じく、オミクロン株の根絶を目指す。
●感染者数をできる限り長い期間抑え、オミクロン株が蔓延する前にブースター接種や子どものワクチン接種を進めることを目指す。
●これまでと同様に、感染者との接触者を追跡し、接触者は隔離の上、PCR検査を受ける。症状が認められる者もPCR検査を受ける。
●感染者の隔離期間は14日間、接触者の隔離期間は10日間とする。
<第二段階(Phase Two)>
●市中感染が進んだ状態を指す。それ以上の蔓延を遅らせ、脆弱なコミュニティを保護することを目指す。
●すべての感染者を特定するよりも、オミクロン株による重症化リスクが高い者、及び必須労働従事者(医療、食料供給、インフラ等)に焦点を当てることによって、リソースの逼迫を防ぐ。
●感染者の隔離期間は10日間、接触者の隔離期間は7日間とする。
●デジタル技術をより多く活用する。一例として、感染者はテキストメッセージでオンライン自己判断ツールに誘導され、高重症化リスク者との接触に焦点を当てた調査を受ける。
●家庭内接触者は積極的に管理され、隔離5日目のPCR検査受検を必要とする。
●PCR検査とともに、迅速抗原検査(RAT)も活用される。一例として、接触者認定された無症状の必須労働従事者は、必要に応じRATでの陰性結果を受けて職場復帰する。
<第三段階(Phase Three)>
●1日の感染者数が数千人になった状態を指す。
●ほとんどの感染者が自己管理を行う。保健・社会サービスの提供は、ニーズが高い家庭・コミュニティに焦点が当てられる。
●接触者追跡の方法をさらに変更する。家庭内接触又はそれと同等の場合のみを、接触者とみなす。
●デジタル技術を引き続き活用する。一例として、感染者がオンラインで接触者を自己申告することを支援する。なお、(スマートフォン等の)デジタル機器を有しない方への支援は継続される。
●症状がある者及び必須労働従事者向けに、かかりつけ医(GP)、薬局、検査センター又は職場において、迅速抗原検査(RAT)が入手可能になる。
情報元:
アオテア教育サービス
Aotea Education Service
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