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執筆者の写真アオテア教育サービス

ニュージーランド、動物福祉に配慮した卵を奨励

みなさん、こんにちは!本日は「人」だけではなく「動物たちにも」福祉に配慮するニュージーランドの側面をご紹介しようと思います。ペットと一緒にニュージーランドに移住したいという方、動物愛護の活動に興味があるという方に知ってもらいたい、ニュージーランドのまた一つの魅力的な側面です。


世界的に物価が高騰していますが、先日は日本の卵の値段もすごく上がっている!というニュース報道を見ました。ニュージーランドでも卵の値段が高くなっています。これには色々な理由がありますが、一つは販売卵の種類が関係している様子です。


2023年からニュージーランドでは採卵鶏用のバタリーケージ(工場型畜産を代表する家畜飼育システムのひとつ)が法律で禁止されました。 そのため、卵の入手までのルートに多くの変更が必要となり、卵をスーパーで販売するまでの過程に時間がかかるため、スーパーでは品薄状態が続くことになってしまいました。実はこのバタリーケージでの鶏の飼育はすでに、英国を含むヨーロッパの大部分で、2012年には使用が禁止されています。メキシコ、イスラエル、カナダもバタリーケージを禁止しており、オーストラリアも2036 年までにケージを段階的に廃止すると発表しました。これらの飼育方法が鶏の本来供えている自然的な活動を制限しているという観点からの意見です。


このように、動物の視点で見たときに、それは正しい飼育方法なのか?と検討する機会がニュージーランドに住んでいると多く聞かれます。そこで、本日はSPCA(ニュージーランドの動物虐待防止協会)についてもご紹介。


SPCAは動物をしっかり保護し、動物福祉の提供と促進のために、活動しているニュージーランドの慈善団体です。同協会はニュージーランド全土に35の動物保護施設を有しています。1999年の動物福祉法に基づき、SPCAの検査官は動物福祉に関する苦情を調査し、必要に応じて虐待者を起訴する独占的な権限を持っています。ニュージーランドSPCAは、さまざまな動物福祉キャンペーンを展開しており、動物に対する扱いに関する一般向けの教育キャンペーンをおこなったり、動物に対する行動を改めるよう人々に呼びかけてきました。また、法律改正の促進や、特定の行為の合法性を問うことを目的とした擁護キャンペーンも行っています。


SPCAではボランティアに参加するときにも、無犯罪証明書の提出が求められることもあり、動物たちへの強い保護への姿勢が伺えます。そして団体はボランティアをされる方へ力強いサポートも行います。例えば、里親に引き取られる用意が整うまで、子猫を預かるボランティアには、餌やお薬、おもちゃやケージなど、子猫に必要な物資が団体から無料で用意されます。


色々なサポート制度にはもちろん賛否両論あります。ですが、誰かを助けたい。それが人でも動物でも、まずは何か活動をしたい!という方々のために、心強いサポートや支援制度があるのもニュージーランドの魅力の一つです。大好きな卵の値段が上がったり、スーパーに行ってもすぐに買えないほどの品薄状態の背景には、そのように動物のために活動する方々の働きもありました。様々な意見がありますが、人も、動物も住みやすい国を目指すニュージーランドならではでしょうか。 今回の記事は下記のリンクを参考にしています ①2023年からニュージーランドでは採卵鶏用のバタリーケージ(工場型畜産を代表する家畜飼育システムのひとつ)が法律で禁止されました。

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